第59回研究例会「前近代東アジアにおける術数文化の伝播・展開—ベトナムと日本・中国を中心として—」

INFORMATION

  • 2017年10月14日(土)13:30~17:30
  • 池袋キャンパス 8号館3階 8303教室

「術数」とは古代中国で成立した陰陽・五行の数理に基づく吉凶判断であり、前近代を通じて東アジアの国々に広く伝播し、それぞれの社会に深く浸透してゆくことで、それぞれの民族文化の形成にも強い影響を与えた。しかしながら、主に議論されるのは中国での形成・展開の問題であり、「術数文化」の諸国・諸地域への伝播・展開について論じられることはさほど多くはない。そのため、昨年の本研究所第57回例会において、朝鮮半島と日本・中国を射程に入れ、このような「術数文化」を文化交流史・比較文化史の観点から議論をし、引き続き対象を広く持ち検討すべきことを確認した。そこで、今回はベトナムおよび日本を中心検討対象として、中国文化の周辺地域への伝播・展開の諸相を明らかにする議論の手掛かりとしたい。さらには広く「術数文化とは何か」を考える契機としていきたい。

詳細情報

名称

第59回研究例会「前近代東アジアにおける術数文化の伝播・展開—ベトナムと日本・中国を中心として—」

内容

《講師》
PHAM Le Huy 氏(ベトナム国家大学ハノイ校講師)
「ベトナムの古代建築における風水説の試論」

佐野 愛子 氏(明治大学大学院博士後期課程)
「『粤甸幽霊(えつでんゆうれい)集録』における災異」

佐々木 聡 氏(大阪府立大学・日本学術振興会特別研究員PD)
「越南漢籍に見える天文五行占の受容」

《総合司会・コーディネーター》
鈴木 彰(本学文学部教授・日本学研究所副所長)

《司会・趣旨説明》
水口 幹記(藤女子大学文学部准教授・日本学研究所所員)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

日本学研究所

共催

日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)(一般)「前近代東アジアにおける術数文化の形成と伝播・展開に関する学際的研究」(課題番号16H03466。研究代表者:水口幹記)

備考

【講師略歴】
PHAM Le Huy 氏
専門は日本古代史・ベトナム古代史。主要業績に「同時代史料からみる李陳朝期の研究部材及び建築技法」(友田正彦研究代表『考古遺物等を通じたベトナム木造建築様式の形成過程に関する研究』平成二十五~二十七年度科学研究費助成事業・基盤研究(B)報告書、2016年)、「新発見の仁寿元年の交州舎利塔銘について」(新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序』勉誠出版、2015年)、「ベトナムにおける安南都護高駢の妖術——その幻像と真相について」(水口幹記編『古代東アジアの「祈り」宗教・習俗・占術』森話社、2014年)、「賦役令車牛人力条からみた逓送制度」(『日本歴史』9号、2009年9月)など。

佐野 愛子 氏
専門はベトナム文学。主要業績に「『禅苑集英』における禅学将来者の叙述法」(小峯和明編『日本文学の展望を拓く1』、笠間書院、2017年10月予定)「公益財団法人東洋文庫蔵『粤甸幽霊集録』翻刻と解題」(『紀要日本古代学』8、2016年)、「『粤甸幽霊集録』における神—モンゴルの侵略を通して」(『立教大学日本学研究所年報』13号、2015年)など。

佐々木 聡 氏
専門は宗教文化史。主要業績に、『復元白沢図—古代中国の妖怪と辟邪文化』(白澤社2017年)、『『開元占経』閣本の資料と解説』(東北大学東北アジア研究センター2013年)、「王充『論衡』の世界観を読む—災異と怪異、鬼神をめぐって—」(東アジア恠異学会編『怪異を媒介するもの』、勉誠出版、2015年)など。

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日本学研究所事務局

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