交流文化学科とは?
交流文化学科の学びの特色
フィールドワークを通じて現場を学ぶ
自ら調べ、考える力を身につける
交流文化学科の学びの特色は、観光を通して文化や地域のありようや抜本的な変化を理解し、その課題や可能性について洞察する力を身につけることです。ここで観光は、現代社会を見るために欠かせない重要な「視点」となります。
世界規模で人々が移動し、あらゆる文化や地域が「観光のまなざし」を向けられる現在。観光という視点でものごとを捉えることは、これからの社会で不可欠な発想をもたらしてくれるでしょう。
交流文化学科はそのための科目を多数開講しており、観光を通じた国際協力を展望する「観光と社会(国際協力)」、国際的な開発援助を考察する「観光人類学(開発援助)」、観光とジェンダーの関係性を読み解く「観光社会学(ジェンダー)」などを提供しています。
多くのゼミでは、現地を直接訪れて調査研究をおこなうフィールドワークを活発に実施しています。また、「フィールドワーク論」などフィールドワークの手法や課題について議論する科目も設けています。
ゼミ(演習)
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交流文化学科のゼミの多くが、国内外の観光地におけるフィールドワークを重視しています。また、それぞれのゼミで、社会学、文化人類学、地理学、文学、歴史学といった学問分野の視点から、観光と交流文化の関係や観光の社会的位置づけについて専門的な分析を行っています。ゼミの成果は報告書にまとめられることも多く、単に現場志向が強いだけではありません。
ゼミは教員と学生が近い距離で学ぶだけでなく、学生同士がディスカッションを行ったり、自ら計画を立てたりするなど、学生が教員の話を聞く普段の講義とはまた違った学習を行います。
2年次ゼミでの初歩的な学びから3年次ゼミでの発展的な学習へ、といったように、ゼミの内容は学年ごとに深化していきます。そして意欲的な学生は、観光学部における学びの締めくくりとして、4年次(RIKKYO Learning Styleの「完成期」に相当)に卒業論文の執筆に取り組みます。
ゼミのテーマ
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- ・観光と文学の接点から、近現代社会の特質を考察する
- ・「文化」概念の現代的理解と観光研究への応用
- ・モビリティと惑星的課題に関する人類学
- ・観光と移動から、多様性と持続可能な社会について考える
- ・文化発信の現場学:大使館やテレビ局へのインタビュー
- ・越境するヒト・モノ・つながりの観光人類学
- ・リゾート地における消費・演出・地域社会を現場で考える
- ・観光の歴史・観光と歴史の関係についてひろく考える
- ・観光・メディア・都市の社会学
- ・Tourism and socio-cultural change
- ・文学散歩で読むトラベルライティング
- ・都市の暮らしと観光の関わりを地理学の眼で見渡す
- *ゼミ履修には選考があります。
ゼミ活動紹介
交流文化学科のゼミは積極的に学外でフィールドワークやプロジェクトに参加しています。ここではその一例として、舛谷鋭ゼミの学生活動をご紹介します。
舛谷ゼミ・新潟県でインバウンドモニターツアーを実施
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交流文化学科・舛谷鋭研究室は、一泊二日の日程で新潟県・苗場山麓ジオパークへのインバウンド向けモニターツアーを実施しました。ツアーにはゼミ学生・教員に加え、ツアーに先だって本学で開催した国際シンポジウムへのマレーシア、シンガポール、アメリカからの出席者等総勢28名が参加しました。
河岸段丘の眺望を楽しめるマウンテンパーク津南、紅葉とのコントラストが素晴らしく全国名水百選でもある龍ヶ窪、「石落し」とも呼ばれる津南三玉公園の雄大な柱状節理、見倉橋への散策等、ジオパークの雄大な自然・名所を巡りました。観光資源の豊かさを満喫できたツアーでしたが、インバウンド需要に応えるための改善点も見えてくるなど、学生にとっても大変意義深く学ぶことの多い二日間となりました。