教員の研究紹介②
-
- 千住 一 交流文化学科 教授
- Senju Hajime
-
- Profile
- 立教大学社会学部観光学科卒業、立教大学大学院観光学研究科観光学専攻博士前期課程修了、同後期課程単位取得満期退学。博士(観光学)。立教大学助教、奈良県立大学准教授を経て、2015年より本学勤務。 研究者情報
-
日本近現代史の観点から
今日の観光を理解する江戸末期の「開国」からアジア太平洋戦争期までの日本において見られる、観光をめぐる歴史的展開について研究をしています。当時の日本は外交推進や外貨獲得のために外国人観光客を積極的に誘致するとともに、紋切り型な自己イメージを海外に向けて発信しました。こうした歴史的な出来事と、インバウンド拡大やクールジャパン戦略といった今日の日本における観光政策の間には、何か共通点が見られないでしょうか?
ゼミでは、このような観光と歴史の関係に着目し、日本近現代史の観点から今日における観光現象の特徴を分析しています。ゼミでは文献購読のほか、学生たちがテーマを設定してグループ調査を行い、報告書を作成します。学生にはこうした活動をとおして、過去から現在へという歴史の流れを意識しながら、観光だけでなく社会全体を見渡せるようになってほしいと考えています。おすすめの書籍-
- 近代日本の国際リゾート
- 砂本文彦
(青弓社、2008年)
-
- 鉄道と観光の近現代史
- 老川慶喜
(河出書房新社、2017年)
-