教員の研究紹介
-
- 葛野 浩昭 交流文化学科 教授
- Kuzuno Hiroaki
-
- Profile
- 東京大学教養学部教養学科文化人類学専攻コース卒業、東京大学大学院社会学研究科文化人類学専攻コース修士課程修了、同博士課程中退。東京大学助手、聖心女子大学助教授を経て、2007年から本学勤務。 研究者情報
-
先住民族/少数民族と
観光との関わりを考える北欧の北極圏地域は、自然環境と先住民族サーミ人のトナカイ飼育文化が世界遺産に登録され、オーロラの地、サンタクロースの故郷、『アナ雪』の舞台として人気の観光地です。とはいえ、地域全体で観光が一様に推し進められているわけではなく、観光への想いや接し方は人それぞれです。観光の視線も含めて、サーミ人をめぐる表象の歴史や将来に関して人類学的研究を進めています。
ゼミでは毎年、観光にも大きな影響を与えるさまざまな情報発信のプロたちへのインタビューに挑戦しています。昨年は「フィンランドの魅力を伝える人びと」というテーマで、大使館、百貨店、カフェ、出版社、旅行会社など、フィンランドのプロたちに聞き取りをお願いしました。学生はインタビューの成果を整理して大学のオープンキャンパスなどで発表し、調査や研究が単なる勉強ではなく、社会的な営みであることを自覚します。著作の紹介-
- サンタクロースの大旅行
- 葛野浩昭
(岩波書店、1998年)
-