大学院生活

院生インタビュー

大学院生紹介#01

観光学からホテルの建築史を問う
 私の所属しているゼミでは、学部 3 年生の時に観光と歴史に関する論稿を報告書としてまとめる機会があり、私は「現代建築」をめぐる観光の誕生について、新聞と雑誌に掲載された記事と特集をもとに考察しました。報告書を作成する以前は大学の図書館にある資料のみを利用して期末レポートや課題に取り組んでいましたが、報告書の作成をきっかけに先生や先輩方から図書館のデータベースや国立国会図書館など、より幅広い資料の利用方法を学び、活用するようになりました。これらの資料をもとに興味のある問いについて向き合うことは、インターネットで検索するだけでは得られない情報や視点を与えてくれるものであり、新鮮で面白いと感じました。この一連の作業を大変である一方、楽しいとも思えたとき、大学院に進学する選択肢を持つようになりました。また、先生に大学院に挑戦することを後押ししていただいたこともあり、最終的に進学を決めました。
 卒業論文では建築を訪れる観光のなかで、建築家が注目されるようになった背景を考察するために、フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの二代目本館(通称、ライト館)について研究をしました。はじめはホテルとして建設された建物が、解体される頃には守るべき建物として扱われるようになりました。その過程を新聞と雑誌に加え、国会や都議会の議事録を利用して考察しました。既存の研究では深く言及されていなかったライト館の解体の歴史を調べることで、建築が文化財になっていく様子を明らかにすることができました。
 修士論文では、ライト館に限らず、帝国ホテルが時代ごとに持っていた意味の変遷を研究したいと考えています。そうすることで、ライト館が解体に至った経緯を卒業論文とは違う視点で考察することができ、建築が文化財になる現象をより立体的に描き出すことができると考えています。研究は一人の作業ですが、大学院に入学してからは学部生時代よりも他の研究室の人と話す機会が多く、非常に心強く感じています。修士論文の完成に向けて、日々の授業に積極的に取り組んでいきたいです。
染谷 有希

宇田 蛍介

立教大学観光学部交流文化学科を卒業後、本研究科博士課程前期課程に進学。

大学院生紹介#02

研究を通して地域に貢献したい
 韓国での学部時代に地域社会の発展に興味を持ち、地方公務員として地域観光の振興にかかわる仕事に従事しました。しかし、実際に働いてみると、地域を振興する際、当該地域だけの特色を押し出すのではなく他の地域の先進事例をコピーすることが多いということを知りました。また、経験の少ない私が組織に意見を提示しても、採用されることは容易ではなく、自ら地域の観光発展に関与するためにはより深い知識を学ぶ必要があると感じました。
 隣の国である日本では、地域観光について先駆的な研究が行われているし、地域特産物などでも地域の特色が感じられるということが分かりました。このような先進的な研究や多様な地域社会の努力について理解を深めようと考え、歴史が長く観光学研究において先駆的な役割を果たしている立教大学大学院に進学しました。修士課程では、コロナ禍以後に注目された観光トレンドであるワーケーションに対する地域での推進実態について研究をしました。日本の各地域では観光トレンドを認識し、地域の実情を把握してワーケーションなどを実施する地域が多いということが分かりました。地域の特色を生かして地域観光を振興することにおいて、行政、地域住民、民間事業者などの地域の多様な主体の理解と関心が何よりも重要だということを感じました。また、ワーケーション事業を通じて地域外の人や企業と持続的なコネクションができて地域事業が拡張され、地域資源を活用した事業が誕生するなどの地域イノベーションが起きている点が何より興味深かったです。
 修士課程では日本の地域をフィールドにしましたが、博士課程では母国である韓国や他の海外の事例を分析したいと考えています。将来的には、地域における観光の活性化方法および政策による観光振興の実態などを中心に観光学を研究する研究者になりたいと考えています。自分の研究が地域の観光振興に活用され、そして各地域が観光地として魅力を探すことに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
石野 隆美

イ ユンジ

韓国東亜大学観光経営学科卒業後、公職勤務を経て本博士課程前期課程・後期課程に進学。

大学院生の一日

 学部は獨協大学外国語学部交流文化学科を卒業しました。「みる」行為を鍛えることに主眼をおいたゼミに所属し、かっぱ橋商店街、かっぱ巻き、100年前の横浜写真などを題材にガイドブックを執筆していました。
 卒業論文では、元米軍用住宅をリノベーションしたものが日本人向けに貸し出されたことから、「アメリカンな観光地」として人気を得ている埼玉県入間市のジョンソンタウンという街について研究しました。戦後から現代にかけて日本社会の中でアメリカのイメージがどのように形成されてきたのかという視点からこの街を分析していったのですが、「実際にジョンソンタウンに暮らしている人びとが、この街をどうみているのかを知りたい」と思ったことから、大学院に進学して研究を続けています。
 立教大学大学院の観光学研究科は、実家から通える距離にあって研究対象であるジョンソンタウンにも近く、また院生が利用できるデータベースも充実しているため、研究に集中できると考え、進学先として選びました。

奨学金について
中植さんは、立教大学大学院給与奨学金と日本学生支援機構の第一種(貸与)を利用しています。

Daily Schedule

  • 1日のスケジュール
  • 1日のスケジュール

Weekly Schedule

  • 1週間のスケジュール
  • 1週間のスケジュール
  • 1週間のスケジュール
  • 1週間のスケジュール

Yearly Schedule

  • 1年のスケジュール
  • 1年のスケジュール

学生サポート

立教大学ならびに観光学研究科は、大学院生の研究活動を様々な側面からサポートしています。

奨学金

立教大学は大学院生向けに複数の給与型奨学金を設置しています。その他、日本学生支援機構奨学金や民間育英団体による各種奨学金に申請することが可能です。また、外国人留学生向けの学内外の奨学金申請に対するサポートも行っています。
2024年度には本学観光学部から観光学研究科へ進学する学生向けの奨学金も新設しました。立教大学観光学部・観光学研究科「観光学研究科進学奨学金」詳細は下記をご確認ください。
観光学研究科進学奨学金

研究助成

立教大学は「立教大学大学院生学生学会発表奨励金」や「立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR)」により、研究発表や論文投稿を含めた大学院生による研究活動全般への助成を行っています。

専用施設

観光学研究科は在籍者に対して専用施設を提供しています。院生は「院生室」と呼ばれる研究室にて、個人の机や書棚、ロッカー、共有のパソコン、プリンター、スキャナー、観光研究に関する様々な分野の書籍などを自由に使用することができます。また、ラウンジや共同研究室では、院生同士でコミュニケーションをとりながら研究活動を進めることができます。