研究紹介
鍋倉咲希助教の共著論文が日本生活学会「研究論文賞」を受賞しました
2024.7.11
鍋倉咲希助教が執筆した共著論文が日本生活学会で2023年度「研究論文賞」を受賞しました。
2024年6月29日、日本生活学会第51回大会(於:早稲田大学所沢キャンパス)にて授賞式が行われました。
関駿平・庄子諒・佐藤裕亮・鍋倉咲希、「野外飲酒とはいかなる飲み方なのか?――池袋西口公園における考現学的調査を通して」『生活学論叢』43: 1-14、2023年。
https://lifology.jp/overview/research_paper/
<鍋倉咲希助教のコメント>
この論文はJR池袋駅西口の駅前に位置する池袋西口公園において、利用者がどのように「野外飲酒」を行っているのかを社会学的視点から明らかにしたものです。
講評では公園内の人びとの行動を細かに採集し記録した考現学的調査が評価され、綿密な調査を通じて「グループによる逸脱的な飲酒行動」というコロナ禍に定着した野外飲酒に対するイメージを覆し、「サシ飲み」や「一人飲み」など飲酒をめぐる多様なコミュニケーションのありようを明らかにした点に独自性が認められました。
共同研究は立教大学大学院での授業やゼミを通じて知り合ったメンバーによるものです。2017年から現在に至るまで、学生時代の経験をひとつの切り口に池袋駅周辺の再開発問題や文化の変容・継承について調査研究を続けています。
授賞式の様子(右端が鍋倉咲希助教)