キャリア
4年生がふりかえる観光学部生の学びと就職活動
立教大学では毎年、在学生の保護者を対象とした「教育懇談会」を学年ごとに開催しています。6月27日に3年生の保護者向けに教育懇談会を開催し、学部別プログラムのなかで「4年生がふりかえる観光学部生の学びと就職活動」と題したトークセッションを実施する予定でしたが、天候不良のため中止となりました。そこで、登壇予定だった3人の4年生に、観光学部での学びと就職活動の関係について、経験をもとに語っていただきましたのでご紹介します。
・これまでの大学での活動や学びについて聞かせてください。
Sさん:1年次からバレーボールサークルに所属し、週1~2日程度活動してきました。学業面では、観光学部と日本経済団体連合会との提携講座である「経団連インターンシップ」の受講に注力しました。現在は橋本俊哉ゼミに所属し、ラーメン文化を消費者行動の観点から分析する卒業論文を執筆しています。
Tさん:高岡文章ゼミに所属し、観光社会学を学んでいます。今は日本における麻辣湯ブームについて社会学の手法で卒業論文を書いています。課外活動では、JAZZ研究会というサークルでピアノとギターを演奏しています。
Fさん:山登りと吹奏楽のサークルに所属していました。どちらも大学から始め、就職活動において自分の強みを伝える際の話題としていました。ゼミでは、橋本俊哉教授のもとで「五感の刺激がお土産の購買行動の意思決定にどのように影響するか」をテーマに研究しています。
・どのような就職活動をしましたか?
Tさん:旅行業界やエンターテイメント業界を中心に、「ワクワクする体験を届ける仕事」への興味を軸に就職活動を進めました。最初は幅広くいろんな業界を見たほうがいいと思います。
Sさん:就職を意識し始めたのは2年次の秋学期からで、本格的に活動を始めたのは3年次の6月からです。最初は業界を絞らず、さまざまな企業の説明会やインターンシップに参加したり、先輩方からお話を伺ったりしました。その中で、自分の軸や将来像と照らし合わせながら業界を徐々に絞り込み、3年次の年明けには志望業界を決定しました。
Fさん:OBOG訪問を積極的に活用しました。面接に進んだ志望度の高い会社を中心にキャリアセンターで立教大学の先輩の連絡先を伺い、相談させていただきました。また、インターンシップにも参加しました。グループワークの練習にもなり、とても有益でした。
・就職活動と大学での学びはどのように関連していますか?
Fさん:大学で学んだ「観光」や「地域創生」の視点に興味を持ち、就職活動では「人々の生活を支えるインフラ」と「地域活性化」の両方に携われる鉄道業界を中心に見ていました。また、ゼミでの合同調査やレポート発表を通して身につけた協働力や分析力は、面接やエントリーシートの作成にも活きました。
Tさん:旅行業界を中心に選考を受けていたので、面接試験で旅行に対する考えについて聞かれたときは、大学での学びがとても役に立ちました。
Sさん:講義で、観光業界は多様な産業にまたがる「業際(ぎょうさい)」としての特徴があると学びました。一見観光には直接関係がないと思われる業界であっても、企業分析を進める中で、大学での学びとリンクする要素が必ず見えてきました。
・就職活動の際、保護者など周囲の方にどのように相談しましたか?
Sさん:全国転勤の有無など、働く環境や条件の面で相談することはありました。ただ、細かく干渉されることはなかったため、プレッシャーを感じずに自分のペースで進めることができ、非常にありがたかったと感じています。また、自己分析の一環として「小学生・中学生の頃の自分はどんな子どもだったか」を親にヒアリングした経験が印象に残っています。
Fさん:父にはエントリーシートの添削をしてもらったり、仕事内容や働き方について相談にのってもらったりしていました。母には面接続きで疲れがたまっていた時に、駅まで送り迎えをしてもらったり、ご飯を作って帰りを待っていてもらったりと、たくさん支えてもらいました。内定が出た時に家族が一緒に喜んでくれたことが、何より嬉しかったです。
・今後のキャリア展望について聞かせてください。
Fさん:卒業後は鉄道会社に就職する予定です。まずは乗務員として、駅の利用状況やお客様が求めているニーズを現場の最前線で学びたいです。そのうえで、将来的には観光事業に関わる部署の一員となり、大学で学んだ観光学の知見を施策にも活かしながら、「訪れたくなる沿線づくり」に貢献していきます。
Sさん:卒業後は金融業界に進む予定です。一見、観光学部での学びとはかけ離れていると思われるかもしれませんが、だからこそ他学部出身の同期とは異なる視点で業務に携われると考えています。まずは業務の専門性を高めつつ、+αとして観光学部で培った多角的な視野を活かし、在学中に見出した地域課題等に対してビジネスの力でアプローチできる人材になりたいです。
Tさん:中国と交流してきた経験や語学力を生かし、多くの人に新しい価値や体験を届けられる仕事に携わりたいと考えています。将来的には、日本と海外をつなぐ存在として成長していきたいです。
・後輩へのメッセージがあればお聞かせください。
Sさん:近年の就職活動は「早期化」や「長期化」が進んでおり、学生生活における負担や焦りも大きくなっていると感じています。だからこそ、「内定獲得」という目的にとらわれすぎず、社会を知る「学びの一環」として楽しむ気持ちで進められたら、視野も広がり、結果として納得のいく就職活動になるはずです。大変な時期だとは思いますが、自分を信じて頑張ってください!応援しています。
Fさん:自分が行きたいと思える企業や業界を見つけ、そこに向かって1つずつ小さな努力を積み重ねていくことが大切だと思います。何か相談したいことがあれば、キャリアセンターの卒業生訪問を通して、ぜひお気軽にご連絡ください!応援しています!
Tさん:私は就活を始めたのが遅い方でしたが、早く終わらせることよりも、焦らず着実に進めていく方が大切だと感じました。周囲と比べて不安になることもありましたが、自分のペースで企業研究や自己分析を重ねたことで、納得のいく就職活動ができました。周りに流されすぎず、自分が本当にやりたいことを見つけることを大切にしてほしいです。