キャリア

リージェント台北(台湾)の長期インターンシップに参加しました

2023.9.27

観光学部の学生4名がリージェント台北にてインターンシップに参加し、ホテルラウンジの業務を経験しました。グローバルホテルチェーンであるFIHC (Formosa International Hotels Corporation)に加盟する台湾有数の高級ホテルで、実際の業務をフルタイムで6カ月間体験するプログラムです。期間は2023年2月から8月までで、受け入れ先から実習期間中の滞在費が支給されます。

 

派遣された学生たちは、ホテル・オペレーションからマーケティング・経営まで幅広い業務を経験することにより学びを深めます。コロナ禍により変化した台湾で、台湾人の上司や同僚と共に急増するインバウンドのゲストへラグジュアリーホテルとしてのサービスを工夫しながら提供しました。

 

 

今回は大和真子(交流文化学科4年)さんに、インターンシップに参加した感想を伺いました。

 

  

 私がこのプログラムに応募した理由は、3つあります。

ホテル業のやりがいや働き方を学ぶため、中国語のスキルアップのため、そして滞在費の支給により保障が手厚く、費用が安く済むためです。大学3年生の秋ごろ、ちょうど進路について考えていたときに、台湾インターンの募集案内を見て、進路の1つとして考えていた宿泊業のインターンであったことに加え、それまでの大学生活で力を入れて勉強をしていた中国語を活かせるプログラムだったので、迷わず参加を決めました。ホテル側(受け入れ先)から、給与代わりの滞在費をいただけるため、現地での生活費を賄えることも参加の決め手になりました。

 

  私が所属していたチームには、”Find Guest to Serve”という目標があり、毎日1組のゲストに対して積極的にアプローチすることが求められていました。しかし、初めは声をかけることにも緊張して消極的になってしまい、言われたことだけをする、聞かれたことだけに答えるロボットのような状態で、自分がチームにいる意義について悩んだ時期もありました。「もっとゲストを感動させられるようなサービスをするにはどうすればいいのか」を考えたときに、言われる前にお客様のニーズを汲み取ることが大事だと気づきました。皿下げのタイミングや手が空いている隙を見つけて、お客様に「今回は家族でご旅行ですか」、「これからどちらへお出かけですか」と声をかけ、そこから得た情報を基に、自分はそのゲストのために何ができるかを考えて行動しました。ゲストは、それぞれ異なる理由で台湾に訪れているので、一組一組の滞在がより思い出に残るものになるように、それぞれの旅行目的に寄り添ったサービスをするように心がけました。お客様から「薦めてくれたレストラン美味しかったです」「おかげで良い旅になりました」とお言葉をいただいたときは大きなやりがいを感じました。

 

  この経験をとおして、リージェント台北で何故日本人スタッフの常駐が求められるのかという点を学びました。インターンでは、ほぼ毎日台湾人スタッフと日本人ゲストの間に立って通訳をする機会がありましたが、その際、自分が台湾人スタッフに伝えていたのは、言葉の意味だけではなく、ゲストと同じ文化的背景で生活してきたからこそ分かる、日本人が感じやすい不安点や日本人としての「当たり前」とは何かを共有し、解決策を協力して考えるようにしていました。日本人スタッフは、ただ日本語の通訳のために必要なのではなく、日本人ゲストが置かれている文化的背景を理解しているという点で、AI通訳機や翻訳アプリが普及した現代でも、リージェント台北で日本人スタッフが必要不可欠とされているのだと知りました。

 

  インターンシップで様々なゲストの思い出作りのお手伝いをしたことで、自分のなかで「誰かの特別な瞬間に携われる仕事がしたい」という就活の軸が見えてきました。また中国語スキルだけでなく、普段の生活では出会う機会が少ない幅広い年代のゲストとラウンジで話したことで向上したコミュニケーション能力も今後の大学生活や将来に生かしていきたいです。文化の違いや言葉の壁を乗り越えて、6ヶ月のインターンをやり切った経験は、今後の人生で大きな支えとなるだろうと確信しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 笑顔でおもてなしをする大和さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲストリレーションチームとジャパニーズVIPサービスチームの交流会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修了証書を持つ学生(上段左 大和真子さん、右 熊谷心鈴さん、下段左 高木なご美さん、右 中根瑠南さん)