研究紹介

観光学科の宮﨑友里助教の単著が刊行されました

2025.4.30

観光学科の宮﨑友里助教の単著『観光という虚像 ―アイデンティティをめぐる地方自治体の自問自答―』が刊行されました。

 

≪宮﨑助教によるコメント≫

本書は、地方文化の観光資源化について経済合理性では説明が困難な事例を取り上げ、地域社会内部の心理的論理から説明しようと試みたものです。具体的には3つの地域(神戸市、水俣市、むつ市)における地域像と各地方自治体の地域政策に焦点を当て、地方都市の観光現象に迫りました。

本書で展開した地方都市の観光をめぐる議論は、観光学部で私が担当する「地域社会論」でもコアトピックとして取り上げ、観光学部生はその動向を学術的視点から学んでいます。

地方都市の政治・行政に関心がある方はもちろん、観光資源の(再)発見が不可欠の観光業界への就職を希望する方にも、ぜひお手に取っていただけますと幸いです。

なお、本書は「第七回髙島國男自遊賞」の受賞原稿をもとに執筆しました。

 

出版社 晃洋書房
出版年月 2025年4月
ISBN 9784771039339
定価 3300円