研究紹介
石橋正孝教授の著書『ミシェル・ビュトール モビールとしての書物』他が刊行されました
2026.7.31
交流文化学科の石橋正孝教授(フランス文学)の単著『ミシェル・ビュトール モビールとしての書物』と共訳書ミシェル・ビュトール『サン・マルコ寺院の描写』が刊行されました。
【石橋教授によるコメント】
20世紀フランスを代表する作家・詩人・批評家のミシェル・ビュトール(1926-2016)は、3000点にのぼる膨大な作品を生み出し、実験的であるためにしばしば難解と見なされています。そのため、なかなか全貌を手際よく紹介することが難しく、フランス本国でも手頃な概説書が見当たりません。そんななか、「20世紀欧米の文学・芸術・人文科学の諸分野において革新的な役割を果たした人々」を紹介すべく、水声社から今春刊行が始まったシリーズ〈知の革命家たち〉の一冊として、このたび『ミシェル・ビュトール』を刊行することができました。コンパクトな評伝を枕に、主要作品の特徴を統一的に記述することで、生誕百周年を迎えたこの作家の世界に読者を誘うガイドブックを目指したつもりです。さらに、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院を「観光者の、観光者による、観光者のための書物」としてビュトールが描き出している著作の翻訳も同じ水声社から刊行しましたので、あわせて手に取っていただけると嬉しいです。

