活動の報告
観光学部が参加する八戸市での地域振興プロジェクトをご紹介します
観光学部はさまざまな地域や産業との連携プロジェクトに取り組んでいます。
今回は、ある授業から生まれた八戸市との共同プロジェクトについてご紹介します。対象となる「八食センター」は開業40周年の歴史をもつ郊外型食品市場で、食のテーマパークとして進化を続けています。観光学部はこのプロジェクトにどのように関わっているのでしょうか。プロジェクトの中心人物である、4年次の吉野健太さんに話を聞きました。
・このプロジェクトに関わることになったきっかけを教えてください。
2018年度に受講した「観光ビジネスプロジェクト」という授業です。新事業を考案する自分の提案が、その頃持ち上がっていた「八食センター」という八戸市の市場との共同プロジェクトにマッチしているということで、参加が決まりました。企画の内容はだいぶ変わってしまいましたが、後藤さんなどの後輩を仲間に加え、八戸市での現地調査に出向くなどして作業を進め、2019年7月に正式に提携を結ぶことができました。
・提案はどのような内容なのですか?
授業では、全国の料理コンテストを集約する目的で会社を設立し、地域内にとどまりがちな料理コンテストの情報を拡散して参加者を増やすことに始まり、食材の調達、料理レシピの配布、メニューの販売などのビジネスにつなげる企画を立てました。
実際のプロジェクトでは、八食センターに集客するためのプランを作成することになり、市場の回遊性を高める「つまみ食いツアー」を考案しました。商品のブースをいくつか設営したり、商品の説明要員を配置したりして来場者が市場全体を回りたくなる仕掛けを作ります。要所要所で商品のよさをアピールし、今まで見学する対象だった市場が買い物の場になり、親しみを覚えた来場者がリピーターになることが狙いです。
・プロジェクトの進捗具合はどうでしょうか。
先日、八戸市で提案の発表を行いました。実施はこれからですが、立教の学生以外にも現地の若者や学生を巻き込み、2020年度初頭から作業に取りかかる予定です。まず、市場内に目玉となる商品を紹介するブースを設ける計画を立てています。
・今後、どんな展開を考えていますか?
実行に移すには地元の人たちの協力が不可欠ですが、まだ企画が十分に浸透していないので意識の違いがあり、それを乗り越えるのが目下の課題です。企画への理解を図るためには、地元を中心に呼びかける料理コンテストや、立教生による現地でのインターンシップ、学園祭での八戸に関連した物産の販売などが有効なのではないかと考えています。
私は卒業してしまいますが、後藤さんからさらに下の学年へと、授業を通じてプロジェクトを受け継いでいきたいです。
このプロジェクトは地元紙である「デーリー東北」でも取り上げられています。
それぞれの記事をクリックで拡大してお読みください。
記事はすべてデーリー東北新聞社にご提供いただいたものです。
(左より、2019年7月18日、2020年1月13日、2020年1月29日付)