2021年1月20日、本年度3回目となるアカデミックアドバイザー講演会が開催されました。今回はオンライン形式での実施となりました。

今回は中谷剛さんをゲストスピーカーに迎え、「『旅』を通じて『歴史』を知る、そして伝える」と題して講演をしていただきました。中谷さんはポーランド国立アウシュヴィッツ博物館で唯一の日本人ガイドとして長年にわたり活動しています。

当日は、中谷さんが旅と出会い、旅先でポーランドと出会い、そしてアウシュヴィッツ博物館のガイドになるまでの軌跡を中心に幅広いお話を聴かせていただきました。

また、学生との質疑応答も活発に行われ、旅に出てこそ得られるもの、異文化の中での暮らし、アウシュヴィッツ博物館の取り組み、観光客について思うことなどについてお答えいただきました。

質問の中に、「バーチャルツアーを行わないのですか？」というものがありました。バーチャルツアーについては博物館のスタッフ間でも検討されたものの、「この場所に来ないと感じられないものを大切にしているのだから、今はこらえて再開できる日を待とう」という結論に至ったというエピソードが印象的でした。

大変充実した2時間で、観光学部の1年次をはじめとする学生の皆さんも、自分の生き方を考えるうえでたくさんのヒントを見つけることができたのではないでしょうか。

下の写真はクリックで拡大できます。

当日の講演会の様子（左：司会の観光学部 高岡教授、右：中谷剛さん）

ガイド中の中谷さん

強制労働下の被収容者たち（中谷さん提供）