研究紹介

新刊『いま私たちをつなぐもの 拡張現実時代の観光とメディア』

2021.5.10

交流文化学科の門田岳久准教授が分担執筆した書籍『いま私たちをつなぐもの 拡張現実時代の観光とメディア』が刊行されました。

 

https://www.koubundou.co.jp/book/b555629.html
『いま私たちをつなぐもの 拡張現実時代の観光とメディア』

編集 山田義裕・岡本亮輔
出版社 弘文堂
発行日 2021/2/19
ISBN 978-4335552045
価格 3,850円

 

 

ソーシャルメディア、コミュニケーションツール、移動手段の多様化は、旅を通じて私たちが感じ取る現実を飛躍的に拡大させました。本書は「拡張現実」というキーワードをもとに観光とメディアとの関係を捉えようとしています。門田准教授は第7章を執筆しています。
なお本書は、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の山田義裕教授を代表とする科学研究費基盤研究(B)「東アジアにおける拡張現実時代の観光に関する研究」(2017-2020)の成果となります。

 

目次

序論 観光、メディア、そして拡張現実(山田義裕)
第1章 偶有性の触媒としての観光――拡張現実時代の「共在」に関する一考察(山田義裕)
第2章   オンライン・ツーリズムと観光体験(鈴木謙介)
第3章 コンテンツツーリズムで読み解く拡張現実化する社会――拡張し続ける物語世界とツーリズム実践について(山村高淑)
第4章 観光的巡礼の試みとスピリチュアル・ツーリズム――「ながさき巡礼」を事例として(山中 弘)
第5章 1906年のコンテンツツーリズム――牧師・山田寅之助の聖地旅行(岡本亮輔)
第6章 旧軍のバトルフィールド・ツーリズム――人吉球磨の海軍遺産による観光振興の取り組みを中心に(内田純一)
第7章 オートモビリティと移動身体――宮本常一におけるフィールドワークの〈速度〉と拡張現実(門田岳久)
第8章 スマートフォンの中のおみやげ――縮減するマテリアリティと保持されるパフォーマンス(鈴木涼太郎)
第9章 変化し続ける都市の歴史的想像力――地図とガイドブックから見た東京の風景(深澤晃平)
第10章 観光ルートを作る想像性と身体――メディアとしてのマップ(田中孝枝)
第11章 サウンドツーリズム研究の可能性――「都市ASMR」を事例に(金成玟)
第12章 分裂とつながり――現代中国におけるムスリム・コミュニティの変容と生誕祭の活発化(奈良雅史)
第13章 仮想・拡張現実空間のピースツーリズムと当事者性(ファン デル ドゥース 瑠璃)

 

 

 

第10章     観光ルートを作る想像性と身体――メディアとしてのマップ(田中孝枝)
第11章     サウンドツーリズム研究の可能性――「都市ASMR」を事例に(金成玟)
第12章     分裂とつながり――現代中国におけるムスリム・コミュニティの変容と生誕祭の活発化(奈良雅史)
第13章     仮想・拡張現実空間のピースツーリズムと当事者性(ファン デル ドゥース 瑠璃)