活動の報告
『大学生観光まちづくりコンテスト2020』で1チームが入賞、2チームが佳作を受賞しました
大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会が主催する『大学生観光まちづくりコンテスト』(http://gaku-machi.jp/)に西川 亮ゼミから4チームが出場し、1チームが入賞、2チームが佳作となりました(応募総数236件、入賞20件、佳作50件)。
2020年度は「来訪や交流を促進する、ニューノーマル時代を見据えた『観光まちづくり』」をテーマとし、入賞を果たしたチームは埼玉県川越市、佳作を得た2チームは埼玉県新座市と草加市を対象に、それぞれプランを練りました。
<入賞チーム>
*入賞チーム名:Machi More川越
*提案プラン:Machi More!STAYで生み出す川越時間
*チーム代表(交流文化学科3年 十時 葵さん)のコメント:
観光が不要不急と捉えられてしまっている今だからこそ、私たちはこれからの観光のあり方や地域との関わり方を、「大学生観光まちづくりコンテスト」への参加を通して、改めて考えました。西川ゼミの活動でお世話になっている、埼玉県川越市を対象にした私たちのプランでは、「チャリベルゴ・ディフーゾ」という、「自転車×アルベルゴ・ディフーゾ」のアイデアを提案させていただきました。自分たちが本当に伝えたいことを何度も見失いかけましたが、川越市役所の方との意見交換会や西川先生、ゼミ生の鋭い指摘を経て、自分たちの軸を据えながらプランを練ることができました。最終的に、ベスト20という結果を残すことができたのは、関わってくださった皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
観光は地域社会、地域環境、地域経済に大きく関わっています。だからこそ、地域に寄り添って観光まちづくりを考えていくことが大切だと学びました。これからも観光について学びを深め、持続可能な地域、持続可能な観光を創り上げていくために、活動し続けたいです。
(プレゼン資料より)
入賞チームの最終プレゼン動画は以下のURLから閲覧可能です。
<佳作チーム①>
*佳作チーム名:ニイザーズ
*提案プラン:The New Univer”c”ity 〜新たに創る3つの座〜
*チーム代表(交流文化学科2年 武部文音さん)のコメント:
コロナ禍で新たな価値観、生活様式が人々の間でうまれる今、観光も大きな転換期に差し掛かっています。新たな観光の形とは、観光まちづくりとは、その答えを考えさせられた「観光まちづくりコンテスト」でした。私たちは外から観光客を誘致する観光の脆弱性を解決するべく観光客に着目し、仕事や学校などで必ず地域に訪れる人を観光客と捉えれば持続可能な観光に繋がるという考えに至りました。ニイザーズは対象地として埼玉県新座市を選定。プランでは大学生が4年間で新座を知る、教える、創る、想うの4ステップを踏み、外部からの観光客から地域住民の視点も持つ観光客へと成長させるプロセスを盛り込みました。このように外部から必然的にやってくる人々を観光客と見立てること、彼らも地域住民寄りの視点を持つようになること、これは新しい観光の形であり、観光まちづくりだと考えます。コンテストを通じて、コロナ禍で観光を学ぶ意義があると理解したこと、7人でプランを完成できた経験は私の大きな糧となっています。
(プレゼン資料より)
<佳作チーム②>
*佳作チーム名:Zoomies
*提案プラン:広げよう!和舟の輪 Sokal tourism
*チーム代表(観光学科2年 志賀まみさん)のコメント:
この度は、佳作という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思います。お忙しい中複数のグループにまたがり指導をしてくださった西川先生、共に数えきれないミーティングを重ねプランを練り上げたZoomiesの皆、本当にありがとうございました。メンバー9人が1人1人少しずつでも部品を組み立てていき、プランだけではない大きな何かが出来上がった、そんな2020年の夏だったなと感じます。プランの作成中、もっと草加を訪問し、市民の方のお話を聞きたいという気持ちが締め切り日に近づくほど強くなりました。2020年のコンテストは終わってしまいましたが、自分たちの知らない地域資源の生かし方、草加を魅力的なまちにする可能性がまだまだあると思うととてもワクワクします。草加のまちづくりに今後も関われる機会があれば、さらに地域分析を進め、草加市民の方々と力を合わせて今回のプランを深化させたいと思います。
(プレゼン資料より)
西川 亮准教授からのコメント
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、フィールドワークが十分に実施できないなか、各チームとも8月から9月まで、zoomを活用しながら何度も議論をおこない、プランの完成に至りました。このような状況下だからこそ、これまで疑うこともなかったような、「そもそも観光とは何か」や「なぜ観光を用いたまちづくりが必要なのか」、という根本的な問いに立ち返った議論を大切にしてきました。この経験を契機として、さらにコロナ禍における観光まちづくりのあり方を考え続けてもらいたいと思います。